不妊治療⑧〜採卵に向けてpart 2〜

不妊治療

前回は妊活中から摂取が重要な葉酸サプリメントについて記事にしました。今回は検査と自己注射についてお伝えします。

不妊治療中の血栓症について

不妊治療をするにあたり、注意しなければいけないことがいくつかありますが、その一つに血栓症があります。不妊治療で使用する薬剤により、血栓症(深部静脈血栓症・動脈血栓症・肺塞栓症・脳塞栓症)が起こることがあります。
そして、妊娠そのものも、血栓症のリスクを上昇させます。

血栓症のリスクが高まるのは、妊娠・喫煙・肥満・加齢(35歳以上)・糖尿病・高血圧・心疾患のほか、血液凝固異常を持つ特殊な体質の方、本人または家族が血栓症になったことがある場合です。

血栓症の発症時期

ピルやホルモン剤の場合、内服開始から3ヶ月以内に発症することが考えられています。
排卵誘発剤を使用した結果、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になった場合も血栓症のリスク因子となり、採卵日あるいはhCG投与日から10日~2週間程度で発症する場合と、1ヶ月以上たってから発症する場合があります。OHSSが重症でなくても血栓症が起こることがあります。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは

女性の卵巣は親指大ほど(3~4 cm)の臓器ですが、その中の 卵(卵胞)が不妊治療における排卵誘発剤に過剰に刺激される ことによって、卵巣がふくれ上がり、お腹や胸に水がたまるな どの症状が起こることを卵巣過剰刺激症候群(OHSS)と呼びます。

血栓症が疑われる症状

1.突然の息切れ・胸痛・激しい頭痛・手足の脱力や麻痺・ろれつがまわらない・急性視覚障害

2.下肢(大腿部やふくらはぎ)の急激な痛み、腫れ、むくみ

1の場合には、ただちに総合病院の救急外来を受診し、2の場合はマッサージなどは絶対にせず(血栓が飛んでしまう可能性があるため)、クリニックに電話して相談するように説明を受けました。

クリニックではスクリーニング検査から血栓症のリスクについて検査し、治療中も採血や超音波で血栓症のリスクを随時判断し、必要に応じて血栓症を予防する薬を処方したり、総合病院の紹介をしてくれると説明を受けました。

検査

<span class="fz-16px">私</span>

本日は採血超音波検査です。

生理3日目に来院しました。血液検査の結果はホルモン値に問題はなく、超音波検査で小さい筋腫はあるが、問題ないと言われました。以前に子宮筋腫を切除する手術をしているので、問題ないと言われても、少し気になってしまいます。
あれもこれも心配なこと、不安なことが増えていきますね。悩んでも仕方ないことはわかっていますが、これも性格なのか、適度に受け流せるようになりたいです。

現在、卵胞は約8個ありました。中には空胞の可能性もあると言われました。空胞とは卵子が存在しない卵胞のことです。そんなこともあるのかと、初めて知りました。

注射について

本日から家で排卵誘発剤の注射を打ちます。このクリニックでは通院の負担を減らすために自己注射を行なっています。注射の打ち方は動画と資料で確認します。今日・明日は2種類、その後3日間は1種類です。HMGフェリングとゴナールエフです。

HMGフェリング、ゴナールエフはともに卵巣に作用して卵胞を刺激し、排卵を誘発します。

排卵誘発剤を使用するにあたり、怖いのは上記でお伝えしたOHSSと血栓症です。薬を使用するのでリスクがあるのは当たりまえですが、内心ずっとビクビクしていたことを覚えています。

次回は4日後に予約を取りました。

自己注射

現在日本では、自己注射はインシュリンと一部の排卵誘発剤のみ許可されているそうです。使用した注射器などは医療廃棄物として適正に処理する必要があるので、使用済みのものは次回必ずクリニックに持っていき、個数を確認されます。返却が滞ると自己注射を断られる場合があります。

家に帰って動画と資料を念入りに確認し、まずは薬を混ぜ合わせて、その薬を注射器に吸わせます。この作業にすごく時間がかかってしまいました。
そしていざ注射です。この針をお腹に刺すのか・・・!痛そう~無理だ~と心の中で叫び、何度も何度もためらってしまいました。このままでは、いつまでたっても埒が明かないので、最後はえいっとプスっと刺しました。皮下脂肪の部分に刺すのですが、まっすぐに針を刺すと痛くなかったです。曲がるとうまく入らないし、痛いです。

初の自己注射はへんな汗をかきましたが、無事終えることができました。こんなに緊張したのは久しぶりです。とりあえず、自分にお疲れ様でしたと言いたいです。

会計

58,620円:自費
(血中LH・FSH・E2・P・HCG、抗ミュラー管ホルモン、サニコットパウチ消毒綿、超音波、HMGフェリング、ゴナールエフ)

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