主人の精索静脈瘤の手術の結果、体外受精・顕微授精を行うことになりました。手術の事は後日、記事にします。今回からは体外受精・顕微授精に向けて、採卵をするまでの記事を少しづつ書いていきます。
生殖補助医療(ART)
生殖補助医療(ART)とは、「妊娠を成立させるためにヒト卵子と精子、あるいは胚を取り扱うことを含むすべての治療あるいは方法」である。一般的には体外受精・胚移植(IVF-ET)、卵細胞質内精子注入・胚移植(ICSI-ET)、および凍結・融解胚移植等の不妊症治療法の総称である。
日本産婦人科医会
ARTの歴史について少し触れておきます。1978年7月25日にRobert Edwards とPatrick Steptoeによって世界初の体外受精児、Louise Brownがイギリスで誕生しました。1979年にはオーストラリア、1981年にはアメリカで、1982年以降はヨーロッパ諸国において次々と成功例が報告されました。日本では1983年、東北大学における第一例に始まり、顕微授精法や凍結胚・融解胚移植など世界有数のART大国になってきています。日本産科婦人科学会の統計によれば、2017年7月のART登録施設数は607で、1年間(2015年)の出生児数は5万1001人に上っている。小産・少子化が進行するなか、約20人に1人はART児となっています。以上の内容は産婦人科医会のHPから抜粋しています。
日本における第一例が1983年なので約40年前のことになります。まだまだ最近のことなんですね。それからどんどん研究が進んで、不妊治療が身近なものになった今日ではありますが、約20人に1人がART児ということに驚きました。それだけ不妊治療を受けている方がいて、悩んでいる方がいるということですね。
採卵とは?
体外受精・顕微授精の場合には卵子と精子を取り出します。その際に女性は卵子を取り出すための採卵を行います。クリニックによって多少異なると思いますが、局所麻酔をして、膣から卵巣にかけて針を穿刺(せんし)します。卵子は卵胞の卵胞液の中にあります。卵胞に針を刺して、数mlの卵胞液を吸引し採卵します。授精の確率を上げるために、多くの卵子を取り出す必要があります。
そのために採卵前の時期は準備が必要です。採卵で卵子を複数取り出す為に、卵胞を一定の大きさで、複数育てる必要があります。この準備も人によって異なるのですが、ほとんどは刺激周期で排卵誘発剤の注射を打ちます。月経時から採卵まで毎日です。注射によるデメリットは、後日記載します。
採卵は手術ですね。麻酔をしているとはいえ、針を刺すなんて、考えただけで怖かったです。採卵の説明を受けている時は、これを自分がやることになるんだ・・・と気持ちが沈んでいったことを覚えています。
採卵スケジュール
この日は超音波検査です。
最終月経日と生理周期から、次月の予定で仮の採卵日が決定しました。仮なので、今後の卵胞の状態などによって多少採卵日が前後します。
これから採卵に向けて準備を進めていきます。スケジュール表が渡され、採卵日、服用する薬、用意するものなどを先生や看護師の方がその都度、記入してくれます。
今回、サプリメントが処方されました。本日から採卵の前日までの22日間分です。サプリメントは2種類でメラトニンとレスベラトロールです。
採卵の費用は約43万円で当日支払い、ということを伝えられました。本当に高い!
次回の来院日は生理開始から5日目までに来れるように予約を取りました。生理が予定より早く来てしまった場合は電話で予約日を変更します。
会計
9,680円:自費(超音波検査・メラトニン・レスベラトロール)
次回は葉酸サプリメントについて記したいと思います。