パソコンには電池が入ってます。何年も使ってると電池が切れて、パソコンの調子が悪くなってきます。最近調子悪いなーってときは、まずは電池を交換してみましょう。あっさり治ってしまうかもしれませんよ。簡単な電池の残量チェックの仕方も紹介します。
パソコンに入ってるボタン電池
パソコンってAC電源やバッテリーだけで動いていると思っていませんか?じつは、ボタン電池も入っていて、とても大切な役割を担っています。ボタン電池が切れるとパソコンが起動しなくなってしまいます。
- パソコンが起動しなくなった
- なぜか再起動を繰り返す
- 最近よくフリーズする
などの症状が出るとパソコンの故障を疑ってしまいがちですが、じつはボタン電池が消耗してるだけのことが多いです。わたしは普段から公私あわせて10台くらいのパソコンを使ってますが、不調の原因のほとんどはこの電池切れです。逆に、MBやCPUなどの部品が故障したことはほとんどありません1。だいたい5年くらい使ってると、電池が消耗して上に書いたような不具合が出始めます。電池を交換するだけで、あっさり元通りに復活しますよ。
この電池はCMOSバックアップ電池と言って、たとえば、電源からの電力を構成部品へ配分するための制御に使われるなど、パソコンの動作には不可欠です。この電池が消耗すると不調が出るのは当たり前なんですね。
ほとんどのパソコンではCR2032のボタン電池が使われています。この電池は100均でも買えます。しかも2個入りで。
そうです。50円でパソコンが治る(かもしれない)んです。修理に出したり買い替えたりする前に、とりあえず電池交換してみましょう。特にデスクトップPCの場合は簡単に交換できます。ノートPCにももちろん入っています。モノによっては分解するのがひと手間ですが、挑戦してみるのも楽しいですよ。
ボタン電池の交換手順
電池の交換って聞くと、簡単そうに思いませんか?じっさい簡単です。古いのを外して新しいのを付けるだけです。修理に出すつもりの無い古めのPCなんかは、とりあえず自分で交換してみるのがおススメですよ。治れば儲けものです。
まずはPCの蓋をあけて電池を確認しましょう。
マザーボードにちょこんとはまっている少し大きめのボタン電池が確認できると思います。
赤丸で囲ってあるのがCMOSバックアップ用のボタン電池です。これを新しいものに交換するだけです。爪やツマミで止まってることが多いので、よく観察して丁寧に作業しましょう。
交換出来たら、蓋を閉めて電源を入れてみましょう。どうでしょうか、調子良くなったでしょうか。これであと5年は使えますね。
電池の消耗チェック
せっかくなので、電池の消耗具合を確認しておきましょう。本当に電池の劣化による不具合なのかどうかを判断するための材料にもなります。こういう、ちょっと調べておくのって、けっこう大事です。
市販の電池チェッカーやテスターでもチェックできますが、もっと簡単にサクッと調べる方法を紹介します。
用意するのはその辺に転がってるLEDです。え?転がってないって?・・・この機に転がしておきましょう(笑)。20本100円とかで買えますよ。
使い方は簡単。このLEDの2本の足の間に電池を挟むだけです。
LEDの極性に注意してください。長い方の足を電池のプラス側に、短い方をマイナス側にして挟みます(逆だと何も起きません)。すると、電池の残量に応じてLEDが光ります。
左が新品の電池、右が(たぶん5年以上使った)消耗した電池です。一目瞭然ですよね。数値で残量を確認できるわけではありませんが、LEDの明るさでお手軽にチェックできます。交換時期かどうかを判断するには十分です。
まとめ
何万円、何十万円もするパソコンです。数年で調子が悪くなるとガッカリですよね。そんな時は焦らずに電池を交換してみましょう。100円以下で復活するかもしれませんよ。というか、多くの場合、復活すると思います。この記事が皆様の生活をちょっとだけ良くする助けになれば幸いです。
良いDIYライフを。
私は電源を入れたまま開けることもありますが、良い子はマネしちゃいけません。自己責任でお願いします。